
ゼラチンをよくふやかしましたか?
一般的なゼラチンは、十分な水でふやかす必要があります。(一部の商品におきましては、水でふやかさないタイプもあります。)ふやかし方は、ゼラチン量の4~5倍の水で、約10分間ふやかします。その後、お作りになる液体を50~60℃に温め、その中にふやけたゼラチンを溶かし入れます。真新しい食器棚等で保存されていませんか?
食器棚の合板には有機溶剤が使われているものがあります。この有機溶剤中にあるホルマリンガスがゼラチンに吸着するとゼラチン分子が壊れて不溶性になります。高温多湿の場所や直射日光のあたる場所で保存されていませんか?
常温保存で大丈夫ですが、高温多湿は避けて下さい。また、紫外線を大量に当てると不溶性になります。ゼラチンの量は適量ですか?
ゼリーを作る時の標準使用量は、お作りになる液量の2~3%です。ゼラチンの使用量が十分でないと固まりません。例えば、オレンジゼリーを作る時、200㏄のオレンジ果汁を使用するとゼラチンは4~6gとなります。ただし、ムースなど他の材料により粘度が高くなる場合は、お好みで若干調整して下さい。生のパイナップルやキウイフルーツなど南国系の果物を使用していませんか?
これらの果物はタンパク質を分解する酵素を含んでいるため固まらなくなります。ご使用の際は、缶詰品をご使用になるか、あらかじめ加熱処理をして酵素を失活させてからご使用下さい。その他にもマンゴー、いちぢく、梨、メロン等のご使用の際にもご注意下さい。酸味の強い果物を使用していませんか?
レモンやグレープフルーツ、梅などの果汁は、酸味が大変強い為、ゼリーを柔らかくしてしまいます。これらの材料をご使用の際は、ゼラチンの使用量を多めにして下さい。冷蔵庫へ入れて冷やしましたか?
40℃以上のゼラチン水溶液を冷やしていくと、液の粘度が次第に増大します。10℃以下になるまで、1時間程度冷やすことにより、ゼラチン液はゼリーになります。(ゲル化)体内でのコラーゲンの役割
コラーゲンの具体的な働きとしては、『関節痛を緩和し、円滑な動きをもたらす』『骨を強く、しなやかに保つ』『肌にハリを与え、潤いを保つ』『消化器官を保護する』『血圧の上昇を抑制する』等が挙げられます。