ツタンカーメンも使っていた?ゼラチンのはじまり。
ゼラチンは、今から5000年以上昔、古代エジプトの「ニカワ」製造が始まりであると言われています。「ニカワ」とは、動物の皮革から採られた強力な糊のことです。ゼラチンは、長い間接着剤として使用されてきましたが、19世紀より食用のゼリーに使われ始め、そして現在「食用」「医療用」「写真用」「工業用」など、幅広く使用されています。温めると溶け、冷やすと固まる。ゾルーゲルの熱可逆性。
豚や牛など、動物のカラダを形づくる繊維状のタンパク質をコラーゲンといいます。コラーゲンは温めてもなかなか溶けません。それでは応用が効きません。そこで、コラーゲンに熱を加えてゾル化・ゲル化を可能にしたものが 『 ゼラチン 』 です。 ゼラチンにはコラーゲンと同じく、沢山のタンパク質が含まれています。体にも美容にもとってもいいんですよ。しかも食べるだけではありません。ゼラチン(ニカワ)が誕生した太古の昔から、ゼラチン(ニカワ)は、ある時は接着剤として、またある時は写真の印画紙として、姿かたちを変え、私たちの生活を豊かにしてきました。動物性のタンパク質を豊富に含んでいるものであればゼラチンの原料として用いることができますが、安定した生産を保つために、その多くは家畜の骨や皮から抽出されています。近年では魚類から抽出した魚ゼラチンなど新しい種類も普及しはじめています。周りを見渡せば色々なところに隠れているゼラチン。あなたも是非見つけてください。