学生さんの卒業制作作品
武蔵野美術大学・建築学科四年 田代綾乃さんの卒業制作作品をご紹介させていただきます。
田代さんは、小さい頃にゼリーの家に住みたいという夢を抱き、その夢を卒業作品で形にする為、当社へ原料供給の相談をいただきました。
その作品がこちらです。
作品名「Jelly space」
A.Chair jelly 高さ360mmφ905mm
B.Wall jelly 高さ1600mmφ2000mm
C.Floor jelly 高さ50mmφ1810mm
現地で拝見させていただいたスタッフの感想を抜粋させていただきます。
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Chair jellyは光が座面に反射し、天井に揺らぎの像を映し、人が座る事でその揺らぎが変化します。
Floor jellyは更に広範囲に揺らぎの像を映しだします。
Wall jellyは、コンクリートを流し込むのと同じように、木材で型枠を作りそこにゼリー溶液を流し込んでいます。
骨組みがあり且つ、非常にしっかりしたゼリーです。
手で軽く押してみると弾力が感じられ、少し揺れます。
樽のような形で模様の様に見えますが、これは溶液の泡立ちです。
時間の経過とともに凝固が進み、乾燥もしたことからひび割れが生じていますが、このひび割れが煌びやかで良い風合いを与えてくれています。
大きいひび割れ箇所は、リーフ緑のリーフ状を活かし修復しています。
ゼラチン、ニカワは文化財の修復や墨、弾道ゼラチンで使用されていますが、建築物に使用するという新たな試みを目の当たりにした事は非常に刺激的でした。
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奨励賞受賞
ジェリフスタッフ一同、田代さんの益々のご活躍を期待しております!
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